こどもは沢山汗をかくので暑い時期にはあせもが出来やすいですね。しかし、症状が出ている場所がオムツが当たっている場所だとしたら、それはあせもではなくおむつかぶれなのかもしれません。ここでは汗疹とオムツかぶれの見分け方とそれぞれの対処法についてご紹介します!
あせもとおむつかぶれの違いは?
お風呂でふと気が付くと、子供の肌にブツブツが・・・これって【汗疹(あせも)】?
確かに夏は沢山汗をかく子供にとって汗疹が出来やすい時期です。しかしその場所がおむつの当たっているお尻まわりなら、もしかしてその症状は【汗疹】ではなく【オムツかぶれ】かもしれません。
「使っているオムツの種類を変えていない」「おむつかぶれに今までなったことが無い」という理由でおむつかぶれではないと決めつけるのは早いです。実は夏はオムツかぶれになってしまう子供が増える季節なのです。
●夏にオムツかぶれが増える理由
もともと肌の水分が多い赤ちゃんが夏の暑さで汗をかくと当然オムツの中も更にムレやすくなります。通常ならおしっこやうんちなどの細菌に負けない赤ちゃんの肌も、汗でムレてふやけてしまっている状態では、少しの摩擦などで傷つきやすく、アンモニアなどの細菌に感染してしまう事があるのです。
あせもとおむつかぶれでは対処法が違うのでしっかりと見極めたい所ですね。
●汗疹とオムツかぶれの見分け方
あせもの症状
あせもは汗の量が多すぎて汗や汚れで汗腺の出口が詰まってしまう事が原因で起こります。あせもの時によく見られる症状は次の通りです。
・汗腺の出口が赤くなる
・汗をかきやすい場所に赤いブツブツができる
・痒みが伴う場合もある(紅色汗疹)
・皮膚の表面に透明な水ぶくれができる(水晶様汗疹)
あせもの種類は、痒みを伴う紅色汗疹と痒みが無く自覚症状の少ない水晶様汗疹があります。
どちらもただれているというよりはブツブツしたものが出来ているという状態です。
オムツかぶれの症状
・オムツが当たっている広範囲に症状が出る
・全体的に赤くただれている
・痛みや痒みを伴う
・ひどい場合は血が滲む事も
・左右対称に出来る事が多い
オムツかぶれは当然オムツの当たっている場所に出来ます。赤くなっていたり全体的にただれているといった症状で、汗物のように「湿疹」は出ません。
どちらも痒みを伴うものもあるので、子供が掻きむしってしまい皮膚を傷付けてしまう事があります。早めに見極めてそれぞれの症状に合った対処法を行いましょう。
あせもの対処法で子供の場合はどうする?
まずはこれ以上汗疹が酷くならないようにすることが大切です。その為にはとにかく汗を拭き取り肌を清潔に保ちましょう。
・汗をかいたらこまめに乾いたタオルで拭き取る。
・室内にいる場合は温度調整に気を付ける。(暑すぎる部屋で過ごさせない)
・ひどく汗をかいた場合にはシャワーで汗を流す。
普段以上に注意して肌を清潔にすることを心がけるだけで、軽い症状なら次第に収まっていくでしょう。
しかし、痒みを伴う場合は炎症を起こしている場合も考えられます。これはあせもにもオムツかぶれにも言える事ですが、子どもはなかなか痒みを我慢することが出来ません。その為肌を力任せに掻きむしってしまい更に症状がひどくなる事が多く、とびひになる可能性もあります。そうなる前に痒みが伴っている症状の場合は早めに受診し、薬を処方してもらうようにしましょう。
また普段からあせも予防をする事も効果的です。私はお風呂上りに汗疹予防のローションを子供に塗っています。
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おむつかぶれの対処法は?
オムツかぶれの対処法も、あせもと同様で肌を清潔に保つ事が一番重要となってきます。
ただ、あせもと違う点はおしっこやうんちなどの細菌から肌を守る事です。
・とにかくこまめにオムツを替える。(皮膚におしっこやうんちが接触していない状態が続くように心がける)
・おしっこのときのオムツ替えでも拭いてあげる。
・うんちのオムツ替えの時にはペットボトルに入れたぬるま湯をかけてかるく洗い流してあげるのも◎
・オムツをする前に出来るだけ乾燥させる。(お風呂上りやオムツ替えのタイミングですぐにオムツを履かせないで少し空気に触れさせて乾燥させましょう)
・使っているオムツの種類を変えてみるのもひとつの方法です。
「上記の事に気を付けても一向に収まる気配が無い。」「お尻を拭くと痛くて泣いてしまう。」「痒みが我慢できずに掻きむしってしまう」などという場合は病院に連れて行き、適切な薬を処方してもらう方が治りが早くなりお子さんも傷みと痒みのストレスも早く取り除かれる事でしょう。
最後に
あせもにしろオムツかぶれにしろ、我が子の痛々しい肌を見るのは心が痛みますよね。起きている間は出来るだけ掻かない用に気を付けて見ていても、寝ている間に無意識に掻きむしってしまう事もあるので痒みを伴う場合は早めに受診するのが一番だと思います。