熱中症になりにくい体になれる暑熱順化とは?そのトレーニング方法もご紹介!

暑い国の人が熱中症にならなかったりダラダラ汗をかいていないのは長期間暑い場所に住んでいる事によって暑さに慣れているからです。熱中症対策には塩分や水分をとったり、帽子をかぶったりするのも効果的ですが、今年は熱中症になりにくい体を目指してみませんか?ここでは熱中症になりにくい体になるための暑熱順化についてご紹介します。

スポンサーリンク

熱中症になりにくい体になるには?

そもそも熱中症とは急激な気温の上昇によって体温が高くなってしまう事が原因で起こります。熱中症になりにくい体になるには気温の上昇によって体にこもった熱を上手に放出することが出来る体になる必要があります。
そこで有効なのが暑熱順化です。暑熱順化とはその名の通り「暑い」「熱」に「順化」する事。簡単に言うと暑さに慣れるという事です。熱中症対策として代表的なのは水分補給をこまめにする事や塩分を摂取する事、体を冷やす事などですが、最近ではこの暑熱順化も注目を浴びています。暑熱順化の効果はどういったものなのでしょうか?次で詳しくご説明します。

暑熱順化とは一体?

暑熱順化とは暑さに慣れる事とご紹介しましたが、暑さになれる事と熱中症とはどのような関係があるのでしょうか。
熱中症になる大きな理由のひとつに熱が体にこもってしまうというものがあります。
熱を体から放出するには汗をかくことが大切です。しかし汗をかきにくい体質だと、本来ならば汗と一緒に体の外に出るはずのナトリウムが放出されず体液のバランスが崩れてしまいます。そうすると体が体液のバランスを調整しようとし、さらに汗をかく量が減り、その結果体に熱がこもってしまうことになります。
そう、ポイントは汗をしっかりかける体になる事なのです。
暑いからと言ってクーラーの効いた部屋にこもってばかりいる。暑いのでお風呂は湯船につからずシャワーで済ます。そうやって暑さから逃げていると、どんどん汗をかく機会が減り暑さに弱い体になってしまいます。
そうは言っても、いくら熱中症にならないためとはいえ、常に汗だらだらの状態でいるのはやっぱり嫌ですよね。しかし、その心配はいりません。暑熱順化トレーニングを行い、汗をかくべき時に沢山かくことで汗腺機能が鍛えられます。そうすると少量の汗をかくだけでも上手に体温調節できる体になっていくのです。

スポンサーリンク

では暑熱順化トレーニングとはどういうものなのでしょうか。

暑熱順化のトレーニング方法はこれ!

先にも書きました通り、暑熱順化のポイントは汗をしっかりかくことで、汗腺機能を鍛える事です。汗をかく方法は沢山ありますがその中でも有効的なのがつぎの二つです。

①しっかりと入浴する
②適度な運動をする

まず①のしっかりと入浴するですが、夏はシャワーだけで済ませてしまう人が多いと思いますが、毎日40℃の湯船に肩までしっかりつかり、最低10分は入浴しましょう。入浴する事で汗腺が開き効果的です。2週間ほど続ける事で暑熱順化の効果が出るようです。

次に②の適度な運動ですが、普段から運動に慣れていない人はウォーキングから始めましょう。最初は汗ばむくらいの時間歩くことを続け、徐々にペース上げて早歩き⇒ジョギングにしたり、時間を増やしていくことで少しずつ運動する事に体を慣れさせましょう。10日~2週間程で暑熱順化の効果が出るようです。

最後に

梅雨も終わるといよいよ夏本番ですね。日に日に暑さも増して体調を崩す方もチラホラ・・・。真夏の気温に耐えられるように暑熱順化トレーニングを今から少しづつ始めて行きましょう!

関連記事:熱中症で体温が平熱や低い時は?処置は冷やすのでいいの?

関連記事:熱中症で病院に行くべき?受診するのは何科?どんな処置をしてもらえるの?

関連記事:赤ちゃんの塩分補給はどうしたらいいの?イオン飲料は薄めるべき?手作りの方法もご紹介!

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする